ナイキといえば、言わずも知れたアメリカのスポーツ用品メーカーであり、スニーカーやスポーツウェアなどスポーツ関連商品を扱う世界的企業です。中でもナイキのスニーカーは、多くの人に愛用されている人気商品です。しかし、足を持たない人にとってナイキのスニーカーはなかなか履けるものではありませんでした。
ところがこのたび、ナイキはÖssur社との共同開発で靴を履けない義足使用者のための靴を開発しました。いったいどんなものなのでしょうか。
Sarah Reinertsen選手もプロジェクトに関わっています
今回開発された靴は、ソールと呼ばれるもので、Össur社が開発した炭素繊維性の人工ブレード義足「フレックス・ラン・ブレード」にフィットするように作られたものです。通常のシューズでは、競技用義足の特殊な形状に合いませんでしたが、これならピッタリフィットするため義足使用者の負担を減らすことができます。またこのソールは層構造となっており、人工ブレード義足と接する部分は炭素繊維をしっかりと合致するようにAeroplyと呼ばれる特殊な素材が利用されています。さらに、形は違えど基本的にはシューズと同じように着脱できる構造となっています。
この製品は、義足のトライアスロン選手Sarah Reinertsenさんをはじめとした多くの優れた選手のために開発されたということで、今後、多くの義足選手にも利用されるようになるかもしれません。