以前ご紹介した柔らかい軟体ロボットとはまったく正反対の、カッチカチのロボットが生み出されたようです。
球体の状態からトランスフォームすることによって6本の足で歩行することのできる、まるで甲殻類のような奇妙なロボットが制作されました。球体状になって回転することによる移動と歩行による移動という、これまでにない移動方法を実現するために考えだされた不思議なロボットをご覧ください。
このロボット「MorpHex」は、ノルウェーのエンジニアでありZentaという名前で知られているKåre Halvorsenさんが制作したものです。
最大の特徴はそのフォルムにあります。球体状態と6本の足を出した状態の2段階に変身することができ、六脚状態では方向転換をすることなく全方向に歩くことができます。
歩行時の移動をよりスムーズにするために、足は2段階に開くようになっています。また、25個のサーボモーターが内臓されており、外側の球状の殻部分はトイザらスで買ったプラスチック製の地球儀から制作されています。
このロボットプロジェクトは、現在も進行中のようで、現時点では球体状態になって転がって移動するという機能は実装できていないようです。
“転がる”という移動方法は、平坦な場所に限れば歩くという移動方法よりもはるかに効率的に移動できます。このロボットの研究を進めれば、場所に応じて変形することでよりスムーズに効率よく移動できるロボットが開発できるかもしれません。