アップルは先日、iOS5のバッテリー問題に対応するためアップデート版の「iOS5.0.1」を配布しましたが、この修正版でもバッテリー問題が解決できていないことが明らかとなりました。
アップルは声明で「最近のiOSソフトウェアのアップデートは、一部の顧客から寄せられているiOSデバイスでのバッテリー問題への対応」だとしており、さらにこの修正版iOS5.0.1について「我々は、まだいくつか残っている問題の調査を続ける」と発表し、未だiOS5.0.1に問題が存在することを認めました。
アップデート版の「iOS5.0.1」は11月10日の午後から開始されましたが、その後もアップルのサポートフォームには、バッテリーが極端に減るという問題が発生し続けているというクレームが寄せられていました。
あるユーザーは「iOS5.0.1」をインストールしたにも関わらず、Wi-Fiとローケーションサービスがオンになり45分間で5%も電池が消耗した。私がiPhone4Sにまったく触ってもいないのに。新しいアップデートは問題解決の助けになっていないようだ」とコメントを寄せています。
情報によると、約3000人を対象とした調査では、回答者の32%(900人以上)がアップデート後もバッテリー問題は解決していないと答え、別の12%(350人)は問題がさらに悪化したと答えました。また、21%(600人)の回答者からはアップデートによって問題が解決したという回答が寄せられたといいます。
iPhone 4Sのバッテリー問題は、iOS5だけに起因しているわけではなく、iPhone 4S自体が電池の消耗が激しいため、iOS5をいくら改善したとしても、このバッテリー問題の苦情が続くことが予想されます。それにしても、数週間かかるといわれていたiOS5のアップデートがあまりに早かったことが、裏目に出たのかもしれません。
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