「ヤバい経済学」の著者、スティーヴン・レヴィットは麻薬取引の財政面の新しいデータを紹介します。 彼によると、街角のクラックディーラーは一般的に信じられているほどもうかりません。それどころか、収入は最低賃金をも下回り、ボスに殺される恐れがあります。
ギャングによるクラック・コカイン(煙草状にした喫煙できるコカイン)の密売のシステムはマクドナルドなどのフランチャイズシステムと類似していると言います。
また、路上でクラック・コカインを密売するギャング(マクドナルドで言えばアルバイト店員)は時給3.5ドル(約280円)、地域リーダー(マクドナルドなら店長)で年間10万ドル(約800万円)など、実は儲けが少ない商売だとしています。さらに死亡率はイラク戦争の兵士が年間0.5%、囚人(死刑囚を含む)が2%なのに対しギャングは7%としています。
あまり知られていない社会の暗い部分を経済学、社会学の視点から見てみると、いろんなことが分かってきますね。