女性のスカート内を録画機能付き携帯型音楽プレーヤー「iPod」で盗撮したとして、東京都迷惑防止条例違反容疑で、日本IBMの大歳卓麻元社長(63歳)が警視庁四谷署の取り調べを受けていたことが30日、捜査関係者への取材で分かりました。同署は書類送検する方針。大歳元社長は、カルビーやTOTOの社外取締役も務めていました。
日本IBMは2012年8月30日、元社長で最高顧問の大歳卓麻氏から提出されていた辞表を受理したことを明らかにしました。一方で広報部は「辞任したのは事実だが、辞任した日についてはコメントできない。この件について公式なコメントを出す予定はない」としています。
また、花王は8月30日付けで、大歳氏が「一身上の都合」により社外取締役を退任したと発表。明治安田生命保険、三菱UFJフィナンシャル・グループ、カルビー、TOTOもそれぞれ、同日付で大歳氏が社外取締役を退任したと発表しました。
一部報道によると、大歳氏は警視庁から東京都迷惑防止条例違反容疑で事情聴取を受けていたといいます。
捜査関係者によると、大歳元社長は、22日午前8時ごろ、新宿区四谷のJR四ツ谷駅のエスカレーターで前に立っていた女性のスカート内にiPodを入れて下着などを盗撮した疑いが持たれています。これについて大歳元社長は、盗撮を認めているといいます。
同社によると、大歳元社長は同社の最高顧問を務めていましたが、すでに「個人の都合」として辞表を出しているといいます。