中国のパソコンメーカー大手のレノボ・グループ(聯想集団)の楊元慶(ヤン・ユアンチン)最高経営責任者(CEO)は、自身が受け取った300万ドル(約2億4000万円)の追加ボーナスを一般従業員1万人に分配しました。同社が19日に明らかにしました。単純計算で、従業員1人あたり2万4000円のボーナスを得たことになります。
同社によると、受付係や製造担当者、アシスタントなどの従業員が、それぞれ2000人民元(約2万4000円)を楊CEOの名で受け取ったといいます。
同CEOは今年3月までの1年間で過去最高の業績を達成した報酬として、300万ドル(約2億4000万円)の増額賞与を受け取っていました。同社は前年比で73%の増益を計上、楊CEOは「レノボにとって記録的な1年だった」と述べています。
同社の年次報告によると、楊CEOが3月までの1年間に受け取った賞与は520万ドル(約4億1000万円)。給与などを合わせた年俸は総額1400万ドル(約11億円)でした。
達成した業績を自分だけのものとせず、従業員たちに配ることで「皆が協力した結果の業績向上」というメッセージを従業員に送る意図があったのかもしれませんね。業績が悪化しても自分のボーナスや給料を手放さず、価格を吊り上げて客から損失を回収しようとする東電には、この姿勢を見習ってもらいたいものですね。