いじめをするのは人間だけでなく動物も同じようです。
中国山東省にある野生動物園で、若いベンガルトラのホワイトタイガーが3匹のアムールトラ(チョウセントラ、シベリアトラ)に食べられてしまう事故が発生しました。観光客は、最初、遊んでいると思って見ていたようですが、3匹のトラがホワイトタイガーを食べていることに気付き愕然としたといいます。
観光客は、エサとなる肉が見当たらなかったといい、お腹を減らしたアムールトラがホワイトタイガーを襲ったと推測しています。
一方で動物園の職員は、エサを与えていないという推測を否定。狩りの練習をしている間に誤って殺してしまった可能性を指摘しています。また、ベンガルトラもアムールトラも絶滅が危惧されている非常に希少な種であるため、今回の事件は悲劇的だとしています。
アムールトラは現存する8つのトラの亜種の中でも最も大きな種類。また野生では他の種類のトラとは接触しません。また、テリトリーを侵された場合には襲い掛かる場合があるものの、通常、よほど空腹でない限り、肉食動物を食べることはしないといいます。