垂直な壁を登るのは、人類の長年の夢でした。ところが、そんな不可能に近いようなことをアメリカのユタ州立大学の学生エンジニアチームが壁登りマシーンを開発し可能にしてしまいました。このマシーンには、なんと掃除機が使われているといいます。
この壁登りマシーン「Ascending Aggies」は、ガラス、レンガ、石などの材質の壁でもロープを使わず表面に張り付き、約27mまで登ることができます。音を聞けば分かりますが、この装置には掃除機が使われているといいます。
制作したのはスティーブ・ハンセン博士が率いる15人の学生エンジニアチーム。プロトタイプが賞を受賞したことで、10万ドル(約800万円)の研究開発費が与えられました。
この装置は、家庭用掃除機の部品を使い真空を作り出し、2つの吸引パッドで壁に張り付く構造となっており、動力源は電池だといいます。また、手を離した状態でも壁に張り付いていられるため、壁の途中で兵士が武器を使うこともできるといいます。
今後は、音を小さくして装置自体を小型化することを目指しており、軍事面で実用化される可能性があるといいます。