昔からよく議論となる「男女間の友情は成立するのか？」 という疑問ですが、ウィスコンシン大学オークレール校の心理学研究班がこの難問に回答を出したようです。
カナダのナショナル・ポスト紙の報道によると、同校では18歳から52歳の男女400人を調査した結果、「男女間の友情を成立させるのは難しい」という結論に至りました。やはり異性間の友情は存在しなかったようです。
心理学研究班が、実際の「男女の友人」ペアに対して意識調査を行った結果、大半のペアが多かれ少なかれ、相手に対して「異性としての魅力」を感じていることが明らかになったといいます。
また、異性の友人に対して「異性としての魅力」を感じる理由は、人間の交配本能によるものだといい、「自分たちは純粋な友情だから」と主張するペアほど、内心ではジレンマに陥っているといいます。
さらに、異性の友人と仲がいい人ほど、現状の恋愛関係には不満を抱いているという傾向があるといいます。
一方で、「ちょっと仲のいい男女」が一線を越えるには、男女間に関係性のギャップがあるため次のようなハードルがあることも明らかになりました。
「男女の友人」ペアのうち88組に行った調査によると、「異性の友達とロマンチックな関係になりたい(性的な関係をもちたい)」という欲求は、男性が女性を上回ったといいます。
さらに、互いの間に存在する「友情以上の感情」については、「男は過大評価し、女は過小評価をする」という傾向がありました。つまり、男性は「すぐに付き合える！」と考えがちで、逆に女性は「付き合うつもりなんかない！」と考えがちだということのようです。
同大学のブレスク－レチェック助教授によると、なるべくあちこちで自分の種を残しておきたいオスは、「あらゆるチャンスを逃さない」ように進化を遂げたことで、「女の友達」に対してもホレっぽくなっているということだといいます。
自身は友情だと思っていても、相手はそう考えていない可能性があるため、結局「男女の友情」は成立しないようです。パートナーのいる方は、「異性だけど友達だから」という言葉を鵜呑みにしないほうがいいのかもしれませんね。
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