2030年までに技術革新でも取り上げたグーグルの自動自動車が、とうとう完成間近のようです。この自動車は、ドライバーが運転しなくても自動で走行できる自動運転システムが搭載されており、これまでにサンフランシスコからロサンゼルスまで街中を22万km走行した実績を持っています。とりあえず、夢の自動車のデモ走行風景をご覧ください。
このグーグル自動車(プリウス)に乗り込んだのは、視覚障害者だというスティーブ・マハンさん。盲目であるため、普通の自動車を運転することはできません。しかし、自動車に乗り込むと目が見えないマハンさんでも”運転”することができます。
今回のデモ走行では、ファーストフード店のドライブスルーで商品を購入後、クリーニング店で服を回収。その後、帰宅するというプランでした。
ご覧のとおり走行中には、ハンドルやアクセル、ブレーキなどに一切触れておらず、全ての操作を自動車側が行っています。また、自動車の上にあるセンサーがしきりにクルクル回転し、周囲の状況を処理しているようです。
自動車にはカメラやレーザーセンサーが搭載されており交通状態を監視しています。また、詳細な地図を参照しながら走行するといいます。これらはグーグルのデータセンターの情報によって可能になっています。
実験車はプリウスを改造した形となっており、カメラは室内のバックミラー横に、前面バンパー部に3つ、後部に1つのレーダーを搭載するほか、天井にも200フィート(約61m)先をスキャン可能なレーダーを搭載しています。
2010年10月に特許を取得し開始されたこのプロジェクトのために、自動車の自走走行レース(DARPA後援)に参加したエンジニアに協力してもらっているといいます。グーグルは「WHOによると、毎年120万人以上が交通事故で死亡しているというが、我々の技術によってその数を半分に減らすことができる」と自信を見せています。
この自動車が実際に利用されるようになれば、タクシードライバーやトラック運転手のような運転を主とした仕事が激減しそうですね。また、120万人の人的損失が防げるだけでなく、それらの事故による物的損失の回復工事従事者やケガ人などを治療していた医療従事者の仕事もなくなります。この他にも、自動車稼働率の上昇による自動車自体の現象など、社会に及ぼす影響は計り知れません。
グーグルが起こした1つのイノベーションが、自動車を取り巻く現状をどのように変化させるのかにも注目ですね。
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