大阪大学の研究グループは「イノベーション・ジャパン2011‐大学見本市」で、全方向に駆動可能なクローラと、それを実現する為の球状全方向車輪「Omni-Ball」を展示紹介しました。
今回発表されたクローラ機構は、旋回動作なしで横にも動くことができるため微調整ができ少ないエネルギーで移動することが可能です。
このクローラ機構は、グループが開発した球状全方向車輪「Omni-Ball」を応用したものです。これは、半球状の2つの車輪が軸を挟んで向かい合わせに合わさった構造をしています。この構造では、2つの半球がそれぞれ独立して回転するとともに、一体となって1つの球としても回転できます。
この他にも、JAXAと共同で3つのクローラを立体的に組み合わせた惑星探査用ロボットや、クローラを指の先端に付けたロボットハンド、柔らかいものでも変形させずに連続して掴むグリッパーを試作しています。
これらの技術は今後、近未来の乗り物から宇宙開発、最新医療への応用が期待されています。