現地17日に開催されたFAカップ準々決勝のトッテナム戦で試合中に倒れ、病院に救急搬送されたボルトンのMFファブリス・ムアンバ。ボルトンは公式HPを通じて「ムアンバはロンドン市内の病院の集中治療室に入り、現時点で危篤の状態にある」と発表しました。
1-1で迎えた前半42分に接触もないところで突然ピッチに倒れ込んだムアンバ。クラブのメディカルスタッフがピッチに入り、人工呼吸やAEDを用いた処置を行いましたが、意識不明のまま担架で運び出され、病院に搬送されました。
その後、現地メディアが「容体は安定」と報じていましたが、依然として予断を許さない状態が続いていることをクラブが発表しました。
なお、この試合は審判団の発表により、延期が決定しています。
また、ユヴェントスMFアンドレア・ピルロは、17日のセリエA第28節フィオレンティーナ戦で、自らも1ゴールを挙げる活躍を見せ、5-0というチームの大勝に貢献した試合後、ゴールをムアンバに捧げると話しています。
ピルロはイタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューで、「僕らはこれらのゴールを、ボルトンのムアンバ選手に捧げる。今日、彼はピッチで倒れた。僕ら全員が彼のそばにいる。早く彼が回復することを願おう」と、ムアンバへのメッセージを口にしています。
ムアンバ選手が倒れたあと、場内ではチームに関係なくムアンバコールが起こっており、多くの人々がムアンバの回復を願っているようです。
日本では2011年に、サッカー元日本代表で日本フットボールリーグ松本山雅FCに所属する松田直樹選手が、チームの練習中に倒れ、心肺停止の状態となり亡くなっています。