忠犬ハチ公というと、死去した飼い主の帰りを東京・渋谷駅の前で待ち続けたという美談で知られる犬であり、映画やドラマの題材としても使われることもあります。中国で、そんなハチ公のような行動をとっていると話題になっている犬がいるようです。
中国版忠犬ハチ公として話題となっているのは、ワン・カイちゃんという犬で、過去4年間にわたって地元の銀行の前で午前9時~午後5時まで飼い主の仕事終わりを待ち続けています。
カイちゃんがこのような行動をとっている要因は4年前に遡ります。カイちゃんは当時、中国重慶の路上を徘徊していた野良犬だったそうで、このとき現在の主人と出会いました。そこで拾われたカイちゃんは、それ以来、飼い主が朝出勤して夕方仕事が終わるまでの間、銀行の前で待ち続ける行動をとるようになったといいます。
この行動に最初は戸惑っていた飼い主ですが、現在は服を着せたり毛並みを整えることで待っている間寒くないように、そして野良犬と間違えられないようにし、カイちゃんのやりたいようにやらしてあげているようです。
地元の人々は、このカイちゃんの揺るぎない忠誠心に魅了されており、「中国版忠犬ハチ公」として大きな話題と集め賞賛されています。
野良犬時代の大変さが骨身に染みているからこそ、今の飼い主と暮らすありがたみがよく分かっているんでしょうね。つぶらな瞳がなんとも可愛い「中国版忠犬ハチ公」物語でした。