白と黒の奇抜なペンギンの衣装を身にまとった紳士が、ベルギーのブリュッセルに住んでいます。彼の名前はアルフレッド・デビッドさん(79歳)、ペンギンのために40年間を費やしてきた筋金入りのペンギンマニアです。近所では「ムッシュ・ペンギン」と呼ばれている彼は、ペンギン衣装で街を往きます。
彼は、お気に入りのペンギンタキシードを着てペンギンで飾られた棺に入ってペンギンのいる南極の海に葬られることが”究極の夢”だといいます。
人生の転機は1968年5月、自動車事故で歩くときに足を引きずるようになってから、その歩く姿から同僚に「ムッシュ・ペンギン」と呼ばれ始めました。
その結果、ペンギンへの関心が高まりペンギングッズを集めるようになりました。現在では自宅に3500アイテムのコレクションを所有し博物館を開いています。
しかし、奥さんは彼の変貌をまったく喜びませんでした。彼が、名前を正式に”ペンギン”に変えたいと言ったときには、彼にコレクションを持って家から出て行くように指示しました。
いつもペンギン姿のムッシュ・ペンギンですが、大好きな赤ワインを飲むときに両手を使わなければならないのは不便なようです。
末永くペンギンライフを楽しんでもらいたいものですね。