日本できのこの山派とたけのこの里派の対立と同じくらい大きな対立が起こっているものといえば、そろばんこそ至上とする「そろばん派」と最先端技術を信奉する「電卓派」の争いです。この新旧2種類の計算機は、それぞれに一長一短があり、さらにその使い方を子供のころに習ったかどうかで性能に大きな差がでます。
ところが今回、「そろばん派」と「電卓派」のどちらをも納得させてしまう「そろばん電卓」が開発されました。「そろばん電卓」は、この因縁の争いに終止符を打つのやもしれません。
「そろばん電卓」は、見てのとおりそろばんと電卓を合体させただけのもので、ニューヨークのアートスタジオで開発されました。非常にシンプルな構想ながらこれまで「そろばん派」も「電卓派」も思いつかなかった画期的なものとなっています。
「そろばん派」はそろばんとして使い、「電卓派」は電卓として使うことができます。さらには両刀使いなら、どちらの利点も生かすことができ、どんな場面でも素早く確実な計算を実行することができます。
例えば、宇宙空間で計算するとなると無重力状態のためそろばんを使うことが非常に困難となります。また、電池が切れたり水に使ったりすれば電卓は使い物になりません。ところが、「そろばん電卓」なら片方の機能が失われても、もう一方でカバーすることができるというわけです。
これまでいがみ合っていたために決して思いつくことができなかった「そろばん電卓」は、両者が歩み寄ることでよりよいもの生み出すことができることを教えてくれます。
こんなの30年位前からあったけど、何言ってんだか。