2008年にベトナムのChu Mom Ray国立公園で、斑点のある大きなカグラコウモリが発見されましたが、当時は既存の生き物だと考えられていました。ところが詳しく調べたところ、新種のカグラコウモリであることが明らかとなりました。
普通のコウモリとは一味違う顔をした新種のカグラコウモリをご覧ください。
カグラコウモリは、翼手目カグラコウモリ科カグラコウモリ属に属するコウモリで、日本では、石垣島、西表島、与那国島、波照間島に分布しています。
その最大の特徴は顔にあり、鼻歯と呼ばれる鼻の部分がひだ状になっています。この鼻葉が神楽の面に似るため、カグラコウモリという和名がつきました。
今回発見された新種のカグラコウモリは、他のカグラコウモリとは異なる周波数の超音波を発することから新種であることがわかりました。また最近の研究では、遺伝的な違いも発見されました。
カグラコウモリの鼻葉は、コウモリの特徴である超音波を用いた反響定位(エコーロケーション)の際に、超音波をキャッチしやすくするために獲得したとされています。
見事なビラビラが非常に珍しい、ユニークなカグラコウモリの新種に関する最新ニュースでした。