iPadの半額以下という低価格を武器にして、タブレット市場でアップルに猛追をかけているアマゾンの新型タブレット「キンドル・ファイア」ですが、これに対抗するために2012年の3月に「iPad3」の発売が予想されているアップルが、2012年後半に7インチスクリーンの小型版iPadを発売するという噂が出ています。一体どういうことなのでしょうか。
この予想は、テクノロジービジネスに詳しいアナリストのEzra Gottheil氏が唱えているもので、Gottheil氏によると最終四半期だけで600万台を売り上げたアマゾンの「キンドル・ファイア」に対抗するために7インチスクリーンの新型iPadを2012年後半に発売するだろうとしています。
現在発売されているアップルのiPadシリーズ最新型「iPad2」は、9.7インチスクリーンと大型であるのと499ドル(約3万9000円)という価格によって、小型で低価格のタブレットの需要に応えきれていないといいます。一方のアマゾン「キンドル・ファイア」は199ドル(約1万5000円)という低価格と7インチの小型スクリーンによって、アップルがとり逃した客層のハートを鷲づかみにしています。
Gottheil氏によれば、小型iPadはこれまでのiPadシリーズに比べて低価格になる他、学生のためにブルートゥースキーボードが付属するかもしれないといいます。
iPadでは大きすぎるがiPhoneでは小さすぎるという意見を持つ人や、iPadの価格に躊躇する人に受け入れられている「キンドル・ファイア」。小型版iPadが発売されるのかは分かりませんが、確かに言える事は、アップルが手をこまねいている間に、アマゾンのタブレット市場での猛追は激しさを増しています。