美しい軌道でお掃除してくれるお掃除ロボット「ルンバ」は非常に有名ですが、ルンバを開発したiRobot社は家庭用のロボット以外にも軍事用ロボットを製作していることを知らない人は多いのではないでしょうか。実際には、iRobot社の売上の中心は軍事用ロボットとなっています。
そんなiRobot社が、このたび爆弾処理ハイテクロボット「iRobot 710 Warrior」をアメリカ陸軍向けに発売することが明らかとなりました。
今回開発された「iRobot 710 Warrior」は、お手軽価格の「ルンバ」とは違いお値段は数百万ポンド(数億円)程度とされている超ハイテクロボットです。
重さは345ポンド(約156kg)、最高速度は毎時8マイル(約13km)で、2600フィート(約800m)離れた場所からも遠隔操作が可能となっています。また、階段のような複雑な地形でも移動することができ、変幻自在に動くアームは150ポンド(約68kg)のモノを持ち上げて運ぶことができます。さらに、ただモノを持ち上げるだけなら最大で220ポンド(約100kg)まで可能とのこと。
これらの汎用性の高い性能によって、爆発物処理から地雷の撤去、偵察や監視に至るまで、あらゆる任務を遂行できるといいます。
iRobot社の最高経営責任者(CEO)であるコリン・アングル氏は、2012年以降は家庭用ロボット事業の成長に対して好感触を持っているとしながらも、軍事ロボットの継続的な需要によって軍事用ロボット事業でも高い収益を期待しているとしています。
これらの軍事用ロボットの技術は、家庭用ロボットにも応用されるため、今後発売されるiRobot社の家庭用ロボットにも大きな期待が集まりそうです。
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