以前にも人間をコンピュータ化できるコンタクトレンズの研究が進められていることをお伝えしましたが、とうとうアメリカ政府が本腰を入れるようです。
アメリカの企業Innovega社が、人間の目に直接3D画像情報を送り込めるコンタクトレンズを開発していることが明らかとなりました。このコンタクトレンズを装着すれば、3mの距離から240インチのテレビを見ているような画像を見ることが出来るとInnovega社の最高経営責任者(CEO)スティーブ·ウィリー氏は述べています。
情報によると、このコンタクトレンズを装着すれば映画『マイノリティ・リポート』の主人公のように、フルカラーの映像や画像を目に直接送り込むことで、それらの情報を見られるようになるといいます。つまり、拡張現実世界を体験できるようになります。
また同社は、このコンタクトレンズをアメリカ国防省と共同で開発しており、兵士の戦地での諜報監視偵察(ISR)活動を行いやすくするためというのがその目的とされています。
マイノリティ・リポートの一場面
これまで戦地で兵士が活動する際に、周囲を見渡すためには双眼鏡、暗い場所では暗視ゴーグル、上空からの映像や写真は専用の装置などが必要でした。ところが、このコンタクトレンズが兵士に普及すれば、これまで必要だった装置やその操作方法は全てコンタクトレンズで補うことが出来てしまいます。さらに、わざわざ双眼鏡を覗き込んで視野を狭めることもなくなるので、兵士への負担を減らし能力を高められるといいます。
2014年に発売されるというこの画期的な「バーチャルリアリティコンタクトレンズ」、普及すればバトーさんのように目を盗まれてしまう人が出るかもしれませんね。