これまでのスケートボードは、足で蹴りだして体重移動することでスピードを上げ下げや操縦などの一連の操作をしていました。しかし、この未来型電動スケートボードは、手を動かすことや声を発することで全ての操作が出来てしまうといいます。システムには、韓国のサムスン社製「Windows 8」タブレットとマイクロソフトの「キネクト(Kinect)」が利用されています。
「Chaotic Moon Labs」という団体の「プロジェクトSk8」と呼ばれるプロジェクトから生まれたこの電動スケートボードは、動かした手の動きや音声によって操作できることが最大の特徴です。
動かすためには、まず手を上げてキネクトに認知させます。その後、手を前に押し込むことでスピードアップ、手を引くことでスピードダウンと停止という操作ができます。またスピードの切り替えは3段階で、最高時速は32マイル(約51km)まで出すことができます。加えて、タイヤも全地形対応タイプの頑丈なものなので、時速50kmのスピードに負けることはなさそうです。
「Chaotic Moon Labs」の説明によると、キネクトによって電気モーターの速度制御を行い、「Windows 8」タブレットはスケートボードの脳のような機能を果たしているといいます。
「プロジェクトSk8」のメンバーによると、このスケートボードの完成後にも新たなアイデアが生まれているといい、さらに改良が加えられる計画があります。
具体的に操作するものが必要なく、動作や音声などで機能する21世紀型のこの乗り物、あと数年もすれば「ハンドル」「アクセル」「ブレーキ」なんてものが存在しなくなるかもしれませんね。