12月19日正午ごろ、突然飛び込んできた金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去のニュースは世界中の人々を驚かせました。しかし、一番驚いたのは北朝鮮国民たちだったようです。
プロパガンダに彩られた金正日の死に、北朝鮮の多くの人々がビックリするような勢いで泣いていることが話題となっています。彼らは、本当に悲しみに暮れているのでしょうか。
平壌では、子供から学生、大人から年寄りまでの多くの人々の泣く姿が、ニュースとして報道されています。これらの人々は、銅像などを前にして地面を殴りながら地面に突っ伏して号泣しています。
しかし、彼らの泣く理由にはただ単に”悲しいから”というわけではなく、泣かないと金正日に対する忠誠心が無いと疑われるからだとする見方が多数を占めています。記者の私見では、本当に洗脳されて泣いている人もいれば、嬉しくて泣いている人もいるように思います。
必死に涙を搾り出す様子は、見ていてつらいものがありますね。
1994年に平壌で撮影された先代の金日成死去時の様子
先代の金日成が死去した際も、同じようなことが行われていたようです。ほぼ後継が決まったとされている三男の正恩(ジョンウン)氏によって、北朝鮮は今後どのように変化するのでしょうか。