スペインで活動している動物愛護団体「AnimaNaturalis」が、「肉の消費は動物虐待である」という考えを広めるために斬新なキャンペーンを行い話題となっています。そのキャンペーンとは、人間が皿の上に寝転び「おかず」を演出するというもの。スペインの都市バルセロナで行われたこの過激なパフォーマンスは通行人に動物虐待を印象付けたかもしれません。
肌寒いバルセロナの中心地で行われた今回のパフォーマンスでは、肉食への意識を高めるために活動家が全裸となってお皿の上に横たわりました。また、その横では、この企画に参加した仲間たちが、肉食を批判する横断幕を掲げました。
全裸の女性が横たわる皿の横を、メガネを外して通り過ぎる通行客
こういった抗議パフォーマンスは、スペインでは初めての試みだそうで、今後は、スペインの都市バレンシアやイタリアの都市パルマでも同様のパフォーマンスを行う予定となっています。
横断幕には「あなたはどれくらい残酷さを飲み込むことができるの?」という一文が
肉を多く消費するクリスマスだからこそ効果が高いと考えているようです
主催者側は、最も肉が消費される時期であるクリスマスに、このようなキャンペーンを行うことで動物について深く考えてもらえると考えているようです。また、人間以外の動物と人間を差別するべきではないと訴えています。さらに、毎年、食肉産業によって500億もの動物が殺されているとし、その多くはクリスマスの時期に屠殺されているとしています。
同団体は、2003年に設立されて以来、スペインやラテンアメリカ諸国で活動している国際的な組織であり、動物の権利の普及と保護を目的に活動しています。