イスラエルにある死海で、1000人のヌードモデルを海に浮かべて写真を撮るというユニークな試みが行われました。
写真を撮影したアーティスト、スペンサー・チュニック氏によって厳選された18歳~77歳のヌードモデル1000人は裸で死海にプカプカと浮かびました。
今回の撮影はイスラエルという土地だけに、宗教的な問題を引き起こさないように場所も非公表にして秘密裏に行われました。
午前1時から集まった1000人のボランティアヌードモデルは、最高の一枚を撮るために日の出まで待機しました。
その後、海に入った1000人は、日の出とともに指示通り手を上げるポーズをとり写真撮影に臨みました。
写真撮影の場所がバレてしまい、途中で上空から撮影しようとする人々が集まってくるなどのハプニングもありましたが、なんとか撮影は成功しました。
有名な場所でのヌード撮影は、その国の解放性を示す指針になるといいます。
専門家の間では、2050年までに死海の水が完全に乾いてしまうことが懸念されています。また、死海の水面の標高は-405mで世界で最も低い場所とされています。
今回撮影を試みたチュニック氏は1992年からオーストラリア、アメリカ、ブラジル、フランス、イギリス、スペイン、スイス、オランダなどの公共の場でヌード写真を撮影し続けている生粋の芸術写真家です。また、2007年にはメキシコシティーで18000人のヌード撮影にも成功しました。
彼の作品のヌードは「エロ」や「露出」といった変態的な要素ではなく、治安の悪い場所における人間の弱さを表現しているといいます。また、チュニック氏はこれまでにアメリカで7回逮捕されたことがありますが、この件に対して当局を批判しています。