先日、球体から変形して六脚で動き回ることのできるロボット「MorpHex」をご紹介しましたが、日本でも六脚ロボットの研究が進んでいるようです。
大阪大学 新井教授のグループは、6本の脚を持つロボットを開発しています。昆虫からヒントを得たこのロボットは、6本の脚で歩き、場合に応じて2本の脚を腕として使うことで、物を拾い上げて運ぶことができます。
このタチコマのようなロボットといい、ダウンロード学習装置といい、電脳化コンタクトレンズといい、『攻殻機動隊』の世界はすぐそこまで来ているようです。
動物にヒントを得て作られたこのロボットは、3本と3本の脚の組み合わせてによって安定した動きを実現できます。動きとしては、普通に歩くだけでなく広い可動範囲によって高い段差も乗り越えられ、さらに体全体を沈めて車輪で走ることもできます。
このロボットは、4つの関節を持つ6本の脚が、本体を中心に60度おきに伸びる対象デザインとなっているため、全ての方向に対して、同じ作業領域を持ちます。また、表と裏の区別も無いので、転倒した時でも脚を反転させることで容易に復帰することが可能です。
手の部分に触覚センサーが搭載されているものもあり、そのセンサーによって掴んだ感覚を感知しながら物を掴むこともできます。さらに壁や天井の網目に脚を引っ掛けて登るという動きもできるようです。
今後は、これらの能力を生かしてレスキュー現場、ビルメンテナンス、瓦礫の中での活用などを目指して展開していくといいます。