アメリカ・カリフォルニア州にあるカリフォルニア大学デービス校で、反格差社会デモ活動を行っていた大学生に、警察官が唐辛子催涙スプレーを間近から噴射し大問題となっています。
スプレー噴射の様子がユーチューブなどに掲載されたことで、批判の声は強まっているようです。
この事件は11月18日に、カリフォルニア大学デービス校のキャンパス内で起こりました。反格差社会デモ活動に参加して座り込みをしていた十数人の学生に対し、警察官が躊躇無く至近距離から顔面に向けて唐辛子催涙スプレーを噴射。噴射を受けた学生ら11人のうち、2人は病院に搬送され、学生ら10人が逮捕されました。
この様子がネット上に投稿されたことで抗議が殺到し、関与した2人の警察官は休職処分になりました。また、大学側は特別委員会を設置して事実関係を調査を開始しました。
映像では、座り込みによって平和的に抗議活動をしている学生に対し、警察官は見せしめをするかのようにスプレーを周りの人々の方へ掲げた後、顔面を狙って至近距離から噴射している様子が分かります。この行為に、周りからは叫び声や批判する声が上がります。
その後も学生は、警察官から何度か執拗にスプレーを吹きかけられ拘束されます。また学生の中には、その刺激からうずくまったまま動けない者もいたようです。
ロングバージョン
『es』という映画で有名となったスタンフォード監獄実験にあるように、人間は役割を与えられるとその役割を演じようとすることが分かっています。客観的に見ればやりすぎとしか思えない警察官の行為も、本人の中では正当な行為だと認識されていたのかもしれません。