先日児童ポルノ撲滅運動を開始したハッカー集団「アノニマス」が、学校の前に生首を5つ置いて脅迫したりネット上で批判したカップルを殺害後、橋に吊り下げて見せしめにしたりの悪逆非道を繰り返しているメキシコの麻薬組織の1つ「セタス」に対して宣戦布告したことが明らかとなりました。
「アノニマス」側の要求は、拉致されたメンバーの解放であり、従わない場合は報復することを宣言しています。
報道とyoutubeの動画によると、アノニマスの一員がメキシコ南東部ベラクルスで麻薬組織に拉致されたことに端を発した事件のようで、ベラクルスなどで勢力を伸ばす麻薬組織セタスを名指しし「誘拐、盗み、恐喝を繰り返すセタスにはうんざりだ」と非難。さらに「おまえたちは重大な過ちを犯した。彼を解放せよ」と要求しています。
この要求通りに仲間を解放しない場合はセタスに内通した検事、警官や記者、タクシー運転手の身元などの秘密情報を公表するとしています。これ以外にも、セタスが持つ家や車、バーなどに何らかの危険を及ぼす可能性も示唆しました。
犯行声明では、「仲間に何かあれば11月5日を忘れるな」とも付け加え、彼が付けている仮面ガイ・フォークスの記念日である5日の報復実行の可能性もにおわせています。
今後のメキシコにおける麻薬、誘拐、脅迫の闘争は、インターネットに戦場を移して激化することになりそうです。