千葉県勝浦市鵜原の元小学校教諭照川由美子さん(61歳)はチョウの羽化の様子を生で見せる名人。子供たちに生物への関心を持ってもらおうと始めて33年。今年からボランティアとして活動を始め、7、8日に御宿町のイベント施設牛舎8号で大人や子供計約30人にモンシロチョウの羽化を見せました。
モンシロチョウの羽化は、ほぼ予定通りの時間に始まり、終わりまで1分とかかりませんでした。出てきたばかりのチョウの羽はぬれて縮まっていますが、約1時間ほど経つと乾いてピンとなり、多少頼りなげですが、ゆっくりと飛び立っていきました。
通常はチョウを育てても、羽化する瞬間を観察することは難しいとのこと。しかし、サナギを冷蔵し、取り出す時間を調整することで授業中など決めた時間に羽化をさせることができます。1963年に千葉市の矢野幸夫氏によって開発された方法。照川さんはこの方法を受け継ぎ、研究を進めてきました。