今回ご紹介する映像は、「プロメテウス」や「チャーリーとチョコレート工場」の制作にも携わっているグスタフ・ホーゲン(Gustav Hoegen)さんのアニマトロニクスロボットの動画です。映画で見たことのあるアイツは、実はロボットだったようです。
アニマトロニクスはSFXの一種で、生物を模したロボットを使って撮影する技術。「アニメーション（動作）」と「エレクトロニクス（電子工学）」を組み合わせた造語とされます。
コンピュータによって制御されたロボットを人工の皮膚で覆い、リアルで滑らかな動きのある生物を演出します。飼いならすのが難しい動物や恐竜、空想の生物などを造形し、骨格や筋肉、顔の表情などを機械で表現します。技術自体は古く、形態の問題で着ぐるみでは(人間では)表現できない生物や俳優との共演が重要となる場合に使用されてきました。近年、VFX(コンピュータグラフィックス)技術が発達し衰退傾向にありますが、着ぐるみとの組み合わせ(例えば特殊メイクの代わりに顔面で使用)やアップシーンではまだまだ健在の技術です。
代表的なものとして『ベイブ』の動物たちや『ジュマンジ』のライオンとワニなど。映画だけではなく、ディズニーランドなどのテーマパークでも使われていますが、こちらは特にオーディオアニマトロニクスと呼ばれています。
スタン・ウィンストンなどが製作者として有名です。
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