現代の日本に生きる「最後の忍者」/甲賀流伴党21代宗家の川上仁が語る忍者について


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創作物の中では、派手な忍術や手裏剣などがクローズアップされて描かれる忍者。日本の文化の中でも、世界的に有名なものの1つですが、詳しく知る人はあまりいません。今回は、現代の日本に残る”最後の忍者”、甲賀流伴党21代宗家の川上仁さんの取材の様子をご紹介します。

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忍者とは、鎌倉時代から江戸時代の日本で、大名や領主に仕え諜報活動、破壊活動、浸透戦術、暗殺などを仕事としていたとされる、個人ないし集団の名称。その名は日本国内にとどまらず、世界的にもよく知られており、派手な忍術や人間離れした技を使うイメージが周知されています。

およそ500年前までその歴史をさかのぼることのできる甲賀流伴党の21代宗家である川上仁さんは、そんな忍者のイメージとはかけ離れています。

川上さんは10年前から忍術の教育を始めたといい、忍者の歴史は謎が多いと言います。

「道具など描いてあるのが残っているが、細かく全部残っているわけではない。口伝が多い。口伝を学んできているわけだから、それもどこかで変わっているか分からないんです。伝承が本当にそうなのか実験することができないものもある。殺人とか毒薬はダメでしょ。これとこれを混ぜると、こんな毒ができると言われていて、物は作ることはできても試すことはできない」(川上さん)

6歳のころから忍術教育を受けた川上さんの先代は、20代目の石田正蔵さん。初めて出会ったとき石田さんは僧侶(雲水)の姿だったといい、訓練中は何を習っているのか分からなかったといいます。それが忍術であることを知ったのはずいぶん後のことだったようです。また、訓練は身体訓練から精神的な技術、化学物質や気象、心理学の学習にまで及びました。

川上さんは、19歳になる少し前に、石田正蔵さんから宗家の名を継承し、巻物や道具などを渡されました。

川上さんによると、忍術の極意は腕力ではなく、人の隙を突くことにあるといい「人間は、ずっと緊張していられないんです。必ずぬけるときがある。そこをねらう」「基本は虚を突く。なかったら作り出す」と語ります。

忍者は、より強大な敵、より大勢の敵の目を盗むために人の弱点を利用し、ごく小さな物体の背後に身を隠すことも可能だといいます。ようじを投げれば、人びとはその方向に目を向けます。そこに逃走のチャンスが生まれます。「まつげに止まって死を逃れるといって、近いけれど見えないということもある」(川上さん)

川上さんがこれ以上弟子をとらないことを決めたため、甲賀流伴党には22代目はいません。「この時代にそぐわない。もうそれは無理です」と、川上さんは語りました。

参照

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