最近では、「婚活」なんてものが話題になっていますが、果たして誰もが結婚をしなくてはいけないのでしょうか。
アメリカ・ノースダコタ州に暮らすNadine Schweigertさん(36歳)は、先月結婚しました。もちろん、結婚式も開催され、ウェディングドレスを着てウェディングケーキに入刀し、多くの友人に祝福されました。しかし、彼女の結婚相手は彼女自身でした。
Nadineさんが行った「自分との結婚」は、非常に奇妙なことのように思えますが、近年ではこの「自分との結婚」に関するアイデアがインターネット上で共有されるようにさえなっているといいます。
この「自分との結婚」の意義は、”自分が好きすぎるため結婚する”というようなものではなく、”誰かを必要とせず自立して生きる”という考えを儀式化したものだといいます。
結婚式には45人の友人が集まり、その前でNadineさんは「自分の人生を楽しむ」ことを宣言しました。そして、結婚指輪を自分自身に送り、誓いのキスの場面では全世界に向けてキスをしました。また結婚式の後には、もちろん自分自身と新婚旅行としてニューオリンズに出発しました。
Nadineさんは3人の子供を授かった後に離婚し、長い時間、自分を幸せにしてくれる人を待っていたといいます。その後、自分の幸せを求めてグループセラピーに参加していました。
そしてある日、友人から「なぜ幸せになるために誰かと結婚しなければいけないの?自分と結婚すればいいじゃない」と言われました。最初のうちは、「自分との結婚」が奇妙なことに思っていたNadineさんも、次第に考え方が変わり、最終的には友人や子供たちのサポートを受けて自分と結婚することになりました。
Nadineさんは自身との結婚について「自分との結婚を誇りに思っているし、今は非常にいい感じです」「彼女(Nadineさん)は他の人にどう思われるかはあまり気にしていないみたいですね」と語り、自分が納得できる結婚だったといいます。
自分自身と結婚するといえば奇妙ですが、自分の気持ちを整理するための儀式と思えばいいのかもしれません。周囲に振り回されて嫌々結婚するよりも、Nadineさんのように自分と結婚した方が幸せな人生が送れるかもしれませんね。