2012年3月11日、アメリカ軍がバージニア州のクアンティコ海兵隊基地で、強力な電磁ビームを照射して熱による不快感を人に与える最新型の非致死性対人兵器「アクティブ・ディナイアル・システム」を報道陣に公開しました。 このシステムは、強力な電磁ビームを人間の身体に照射して、身体の表面を電子レンジでチンした状態にしてしまうといいます。
軍の担当者や研究者らによれば、開発に15年以上の歳月を費やしたという「アクティブ・ディナイアル・システム」は、電子レンジの1ギガヘルツ前後よりかなり高い95ギガヘルツの周波数の電磁波を照射するといいます。また、射程は約1000mに及びます。
ただ、対象物の内部まで深く浸透する電子レンジの電磁波とは違い、表面から0.4mmしか浸透しないため、これまでの1万1000回以上の照射試験で治療が必要な負傷を負ったのは2例のみ。いずれも完治したといいます。
軍の担当者は、”安全のため発射から3秒後に自動的に照射が打ち切られるようになっている”などとして、最も安全な非致死性兵器だと述べました。使途としては暴徒対策、検問所の警備、各種施設の防御などを想定。このシステムは2010年にアフガニスタンに一時配備されたことはあるものの、これまでに実際に使われたことはないといいます。
映像では、電磁ビームを受けた途端に、被験者がその場から逃げ出している様子がうかがえます。
どういう感じがするのか分かりませんが、逃げ方から推察するに、おそらく熱風を当てられているような感じのようなのでしょうか。人間以外にも、害獣などの動物にも有効かもしれませんね。