世界には数え切れないほど偉大な発明がありますが、パクス・ブリタニカ期のイギリスでは世界中を大きく発展させるさまざまな発明がなされました。
今回は、今も使われ続けているイギリスの10の偉大な発明家をご紹介します。
1.ヘンリー・モーズリー(1771-1831)
“工作機械の父”とまで言われるヘンリー・モーズリーはねじ切り旋盤などを発明しました。彼の発明によって産業革命が大きく進みました。
2.クリストファー・コッカレル(1910-99)
イングランドの技術者だった彼は私財を投げ打ってホバークラフト開発に取り組みました。
3.ジョン・ロジー・ベアード(1888-1946)
史上初めて動く物体をテレビで遠距離放送することに成功しました。その後のテレビの社会的な役割を考えれば大発明と言えます。
4.フランク・ホイットル(1907-96)
ターボジェットエンジンを開発しました。この装置は第二次世界大戦でも用いられ、その後の飛行機輸送技術に多大な影響を与えています。
5.ジョン・ハリソン(1693-1776)
渡洋航海に必要とされる経度の測定が可能な精度をもった機械式時計(クロノメーター)を初めて製作しました。この装置によって航海技術は飛躍的に進歩しイギリスの世界進出が加速しました。
6.バーンズ・ウォリス(1887-1979)
反跳爆弾やトールボーイ、グランドスラムなど連合軍の勝利に貢献するために奇抜なアイデアで兵器を開発しました。彼の発明のおかげで第二次世界大戦でイギリスがドイツに勝てたといっても過言ではありません。
7.パーシー・ショウ(1890-1976)
道路工事をしていた彼はヘッドライトに反射する猫の目から、現在でも道路のセンターラインに埋め込まれている反射板を発明しました。
8.ロバート・ワトソン=ワット(1892-1973)
彼は無線通信・レーダーの研究家で、連合国側の防空レーダーを発明しました。
9.リチャード・トレヴィシック(1771-1833)
蒸気機関車の発明者。日本ではスティーブンソンが発明者だと思われていますが、スティーブンソンは実用化に成功した人物で、実際には初めて蒸気機関車を製作・運行したのはリチャード・トレヴィシックです。
10.ローランド・ヒル(1795-1879)
郵便制度を発明しました。手紙や郵便が当たり前のように届くのは彼の功績です。