ネパールの首都であり最大の都市でもあるカトマンズ。王宮やヒンドゥー教や仏教の寺院などがあり、ヒマラヤに近いこの街は、観光業が主な産業となっています。一方で、諸原因によってゴミの放棄が行われ、街がヒドい有様となっているようです。カトマンズの汚染された川の様子をご覧ください。
カトマンズでは、近代化によって工業が発達したことでゴミが増加。さらに共同体の弱体化によってカースト差別が減少したことで、主にゴミ処理を行ってきた低カースト層がいなくなり、ゴミが街の中に溢れかえる状態となってしまっています。
また、昔はそのあたりで排便をしても、自然に分解されていましたが、人口増加によって処理が追いつかず、さらにトイレもまともに設置されていないためヒドい有様となってしまいました。
カトマンズに暮らしている人々も、ゴミ処理に対しての意識が低い一方、貧困によってゴミ漁りで生計を立てている人もいるようです。
川に平気でゴミを投棄している人と、その川でゴミを漁っている人を同時に見ると、非常に奇妙に見えますね。ヒマラヤ山脈という世界有数の場所のため、こういった問題も早く解決してもらいたいものです。
アルピニストの野口健さんも、この状況には苦言を呈しています。様子を見ていると、相当な臭いが漂っているようですね。