このスピーチの前にジャーナリストのナオミ・クラインは、BPによる危険な原油開拓が招いた惨事がどのような結果をもたらしたかをメキシコ湾で追っている調査船に同乗していました。私たちの社会は新しいエネルギー、新しい金融商品を求めて過度に大きなリスクの中毒になっています。その結果、私たちは度々後始末をさせられます。クラインは問います。「代替策はないのでしょうか?」
ナオミ・クラインは、メキシコ湾での原油事故を例に挙げて現代社会におけるリスク管理の甘さを指摘します。そして、非常に重要な事柄に関しても過度なリスクを負っているといいます。
またリスクを負うことや失敗を恐れないこと自体は悪いことではないが、巨大な損失が考えられる事柄に関しては慎重に判断するべきだといいます。
何も考えずに、大きなリスクだけを負うような無謀な開発は、結局、自分自身を傷つけるものとなります。取り返しのつかない分野では、リスク管理が非常に大切なようですね。