青い海白い砂浜・・・・なんて言われますが海に行けば多くの人は美しい海にばかり気が取られて足元の砂を見る事はありません。しかし、砂浜の砂を250倍に拡大してみると、一粒一粒が雪の結晶のように美しい形をしています。
ロンドン大学のゲイリー・グリーンバーグ教授は「あなたがビーチを歩いているときに、こんな小さな宝物の上に立っているなんて信じられないでしょう。」と語りました。
教授は数千個の砂粒を鍼灸用の針を使って調べるという気の遠くなるような作業によってこのような標本を作っています。
教授の研究所の最寄のビーチはハワイにも関わらず、砂の標本を制作するために日本からアイルランドまで世界中の砂を5年かけて集めました。
砂は数千年以上かけて粉々に粉砕された岩の破片で、海の潮や川の流れによって生み出されていきます。
そう考えれば、この小さな粒々にはさまざまな歴史とロマンが凝縮しているのかもしれません。