イギリス各地を裸で歩いて旅をしていたことで有名なスティーブン・ゴフさん(53歳)が、6年間の刑期を経て刑務所から釈放されて3日で再び逮捕されました。「裸のランブラー(ぶらぶら歩く人)」と呼ばれていた有名人は、これまでに何度も逮捕されていました。
元英海兵隊員のスティーブン・ゴフさんは、2003年にイギリス南部ハンプシャー州から全裸で歩き始め、2004年に最北端のジョン・オ・グローツに到着するという偉業を成し遂げていました。このときの全行程は約1440kmで、7ヶ月をかけての旅でしたが、何度も警察に捕まるなどして、大半を刑務所で過ごしながらの行程でした。
その後も、裸での旅を続け、2005年にはスコットランドで逮捕されて刑務所に収容されました。
一度は釈放されたスティーブンさんですが、2006年5月に一度帰宅。家でトイレに行き、服を全て脱いで外出したところで「平和違反」の罪で再び逮捕されスコットランドに送られました。さらに、法廷に裸で現れたことにより法廷侮辱罪の有罪判決を受け、釈放から60秒で再逮捕されてしまいました。
そして2012年7月17日、6年ぶりにスコットランドの刑務所から釈放されたスティーブンさんは、人が大勢いる大きな通りでは服を着るという方針をとり、スコットランドから家族の元へ裸で歩いて帰ることにしました。
しかし3日後、裸で歩いていることを周囲の人々に通報され再び逮捕されてしまいました。
これまでの10年間で17回も逮捕されているスティーブンさんは、16歳と14歳の子供に会えることを楽しみにしていたといいます。一方で、子供は自分のことを恥ずかしいと考えているだろうと語りました。