以前ご紹介したブルガリアで行われている宙吊りの犬をグルグル回す儀式ですが今年は中止に追い込まれました。この儀式は、100年前からブルガリア南東Brodilovoにあるリモートタウンで毎年行われている伝統行事です。
儀式では、2本の棒に繋いだロープに犬を巻きつけて、川の上で棒を引っ張ることで犬を回転させるというもの。狂犬病を町から追い払うための儀式とされています。
こちらは以前撮影された儀式の様子
この儀式は、宙吊りにした犬をぐるぐると回転させたあと、そのまま川に落とすというものです。犬にとっては拷問のようなこの儀式は、これまで長年にわたって動物愛護団体から非難を受けてきました。
儀式は2006年に法律で禁止されましたが、町の人たちは法律を無視して伝統的な儀式を続けてきました。しかし、今年は動物愛護団体の関係者らが川を見張り、儀式を行うことをできなくしているといいます。
町長のPetko Arnaoudov氏は、「この伝統は100年以上の歴史あるものです。それを一晩のうちに変えないでください」と語り、簡単に伝統行事を廃止することはできないとしています。