世界的に人気なイギリス発のロックバンド「コールドプレイ」。大衆性を強く持つ楽曲が多く、現在の音楽シーンにおいて最も大きな商業的成功を得ているバンドの一つでもあります。
そんなコールドプレイのライブの様子について「一体感がスゴイ」と話題になっています。鍵となっているのは無料で配布されているハイテクバンドのようです。
とりあえずこちらのライブ映像をご覧ください。
会場全体が、音楽に連動して美しく輝いていますが、この光の発生源はライブでよく使われている「ケミカルライト(サイリューム)」ではありません。
観客には、様々な色に輝くLEDを内蔵したリストバンド「Xylobands」が無料で配布されており、これが光の発生源となっています。ご覧のとおり、音楽に合わせて完璧なタイミングで発光しており、会場と演奏に一体感が生まれています。
「Xylobands」は、専用のソフトウェアによって光るタイミングやパターンが制御されています。約300mの範囲内に飛ばされている信号を受信したリストバンドは一斉に発光するため、このような一体感が演出できるといいます。
こちらが実際に配布されているリストバンド。映像では、ペーパークリップで無理やり操作していますが、これらが信号を受信して発光し会場の一体感を演出しています。
観客から見た舞台の映像
舞台から見た観客の映像
音楽だけでなくこういったハイテクアイテムを使うことで、よりライブの価値を高めているようですね。
日本の音楽業界では、売り上げの落ち込みを違法ダウンロードによってCDが売れなくなっているとしていますが、コールドプレイのように技術を上手く使えば、100万回聞いた曲でもわざわざお金を払ってライブ会場に足を運ぶ人も増えるでしょう。技術進歩を肯定的にとらえ既存の権益に縛られることなく、新たなチャレンジをしてもらいたいものですね。