地球上のすべてのモノは大きな重力に絶え間なく晒され続けていますが、普段の生活においてそういったことを実感することは非常に難しいことです。しかし、この米航空宇宙局(NASA)と米国物理学会が公開した国際宇宙ステーション(ISS)での実験を見れば、感覚的に重力を理解できるかもしれません。静電気によって編み針を周回する水滴をご覧ください。
この実験映像は、ドン·ペティット宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)で行ったものを撮影したものです。映像では、編み針の周りに放たれた水滴が静電気の作用によって周回しながら徐々に編み針に接近していく様子がとらえられています。水滴の動きは、まるで天体の運動のようにも見えてしまいます。
この映像は米航空宇宙局(NASA)と米国物理学会が、ユニークな実験映像を世界各国の学生、教育者、科学者、科学ファンなどに少しでも見てもらうことで、物理学や宇宙への理解を深めてもらうために企画されたものです。また、今回の映像はこの企画の第一弾だそうで、今後も国際宇宙ステーション(ISS)での面白実験が宇宙から地球に降り注ぐ予定となっています。