2012年6月、厳しい財政状況が続くスペインで、政府が推し進める緊縮策に反発する炭鉱労働者と警察官とが衝突し、ケガ人が出る事態となっています。 この際にストライキを決行した炭鉱労働者が道路で古タイヤを燃やそうと燃料を投下したところ、労働者に燃え移る決定的瞬間が撮影されました。絶対にやってはいけない燃料投下の様子をご覧ください。
巨額の財政赤字を抱えたスペイン政府は、増税や社会保障費の削減などの緊縮策を推し進めており、鉱業部門への補助金もこれまでのおよそ3分の1に削減することが計画されています。
これに対し、スペイン北部の炭鉱労働者は「緊縮策が実施されれば大量の失業者が出る」と強く反発しており、一部の労働者が炭鉱付近の道路を封鎖してストライキを続けています。
6月15日には道路の封鎖を解こうとした警察官や警察車両に対し、目出し帽をかぶった労働者らが次々と手製のロケット弾などを発射し、これに警察側も催涙ガスなどを発射して応じ、合わせて7人がケガをしたということです。
労働組合によりますと、スペイン北部で働くおよそ8000人の炭鉱労働者の間では、補助金がカットされれば炭鉱業が立ち行かなくなるという強い危機感が広がっているということです。
スペインでは、4月の失業率がユーロ圏の中で最悪の24.3%に達するなど、厳しい経済状況が続いており、国民の間では緊縮策が不景気に拍車をかけているという不満が高まっています。
以下は絶対にやってはいけない燃料投下
アウトドアで焚き火をした際には、絶対に燃えている焚き火に直接、燃料を投下しないでくださいね。