日本では、第二次世界大戦後の混乱期に酒が手に入らなかったことから、メチルアルコール(メタノール)が含まれた安価な変性アルコールを用いた密造酒が横行して失明する人が多数でましたが、目や性器からアルコールを摂取するアメリカの10代の若者たちの間では、新たに除菌ジェルを酒代わりに飲むことが流行しているようです。
もし、あなたのお子さんが急に除菌ハンドジェルを集めだしたら、要注意かもしれません。
アメリカ・ロサンゼルスの各メディアは、10代の若者たちが濃厚なジェル状の物質を飲んで救急車で搬送されていると報じています。
若者たちは、入浴剤のバスソルトを用いて、エチルアルコールを62%含む除菌ハンドジェルからアルコール成分を分離し、即席アルコール飲料を作っているのだといいます。
米紙ロサンゼルス・タイムズによると、ロサンゼルスでは過去2~3か月に10代の若者6人がアルコール中毒で病院で治療を受けたとしています。
ハンドジェル・アルコール飲料の流行に、保健当局は疑わしい例がないかどうか、若者たちの周囲の大人たちに注意を促しています。
身近な製品で即席アルコール飲料を作ることが若者の間で流行ったのは、これが初めてではありません。店頭で購入できる製品では、これまでにマウスウォッシュ、せき止めシロップ、バニラエッセンスなどがアルコール飲料の材料に用いられています。
不安に思う親たちに向けて、専門家らはジェルタイプの除菌剤は泡タイプのものに置き換えるよう勧めています。