アメリカの短文投稿サイトのツイッターを日常的にチェックしているのはアメリカ人の8%にとどまるという統計を、米調査機関ピュー・リサーチ・センターが31日にまとめました。交流サイト大手のフェイスブックが上場で脚光を浴びる中、ツイッターは影が薄くなったという見方もあります。
8%という数字は2010年11月の2%に比べると4倍、11年8月の5%に比べると倍近くに増えていますが、フェイスブックなどの交流サイト(SNS)に比べるとはるかに少ないといいます。ピューが2月に実施した調査によれば、フェイスブックやグーグル+などの利用者は米国人の66%に上っていました。
調査は今年1月から4月にかけて米国の成人を対象に実施しました。インターネット利用者のうち2月の時点でツイッターを利用していると答えたのは15%と、11年5月の13%からほぼ横ばいでした。
ツイッターはオバマ米大統領が国民からの質問に答える場として使ったり、中東の民主化要求デモを後押ししたりする役割を果たすなどして常にメディアで注目されてきました。しかし利用者はフェイスブックの方がはるかに多いようだとピューの担当者は分析しています。
ユーザー数の推移にも、増加を続けるフェイスブックに対してツイッターの伸び悩みが表れています。フェイスブックのユーザーは現時点で公称9億100万人に達し、年内に10億人を突破する見通し。一方、ツイッターが発表している月間ユーザー数は3月の時点で1億4000万人。最初の数年は目を見張るほどの成長ぶりだったが、スタートから6年がたち、統計によっては成長が鈍化したようにも見えます。
これに対してツイッターの広報は、ユーザー数は昨年9月の1億人に比べて大きく増えたと指摘、「成長は極めて堅調だ」と強調しています。
日本は、ツイッターのアクティブユーザー数が非常に多いため、あまり実感はないですが、世界的に見るとフェイスブックの9億人に対して1億4000万人とかなり差があるようですね。