私たちは、後悔しないように生きろと教えられてきました。しかし、それは一体なぜなのでしょうか?
自身のタトゥーを例にとり、キャスリン・シュルツが後悔を受け入れることについて力強く感動的な主張を展開します。
キャスリン・シュルツは、悩み考えた末にタトゥーを彫ったにも関わらず、すぐに後悔したという経験があるといいます。そしてそれは、自然なことであるともいいます。また後悔しないということは精神病の特徴であり、後悔すること自体は人間的なことだといいます。
人生の中で最も後悔する事柄は、教育やキャリアなどが多数を占めており、金銭的な事柄に関する後悔はほとんどないといいます。そして、人生には取り消せないような種類の後悔があるといいます。
キャスリン・シュルツは、この後悔を後悔しないために3つのアドバイスを主張します。1つ目は、後悔の普遍性に慰めを見出すこと。2つ目は、自分を笑い飛ばすこと。3つ目は、時間の力を借りることだといいます。つまり、誰もが後悔している事実に目を向け、自分の失敗を認め、傷が癒されるのを待つことが大切だといいます。そして一番大切なのは、後悔しないで生きることではなく、後悔する自分を嫌いにならないことだといいます。
多くの人が後悔をしたことがあり、さらに後悔しないようにしたことを後悔することや、後悔を後悔するなんてこともあります。「後悔先に立たず」という言葉通り、どれだけ考えても仕方がないため、後悔に慣れることも大切なのかもしれません。