生物学者ロバート・フルは、驚異的な付着力のある足と垂直な壁を落ちることなく登ることのできる素晴らしい能力を持つヤモリの研究をしています。しかし、ヤモリの尻尾には、驚異的な足の能力を超える驚くべき能力を隠しているかもしれないことを高速映像が明らかにしています。
生物学者のロバート・フルは、生物の身体構造を模倣して人間に利用する技術を研究しており、ヤモリの足についての研究を進めています。
ヤモリの足には20億本もの毛が生えており、この毛によって壁を登ることができます。この性質を応用して人間が壁を登れるアイテムやロボットを作ることにも成功しました。
しかしここで、しっぽのないヤモリロボットが壁から落ちるという事実が発覚しました。そして、その点を調べてみるとヤモリの尻尾には、壁から落ちないための機能や空中でひっくり返るといった能力があることが分かりました。さらに尻尾や前足を使って空中操作を行っていることも明らかになりました。
このように生物のデザインを研究することで基礎研究が進み、新しいモデルの製品が効率よく生産できるようになるといいます。環境問題や生物多様性は、道徳的規範から語られることも多いですが、生物を守ることは新しいものを生み出すことに直結しているのかもしれません。