インターネットをしたことがある人なら、誰もが一度は利用したことがあるグーグルやヤフー、アマゾン。今では使いやすく見慣れたデザインとなっていますが、設立当初はさまざまな理由によって現在のデザインとは違ったようです。
今回は、世界的な巨大ウェブサイト8つの創世記時代のデザインをご紹介します。
1.グーグル
グーグルのデザインは、現在とそれほど変わったようには見えませんが、サービスや機能は大きく変化しました。グーグル創業者であり、スタンフォード大学の博士課程の学生だったセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジは、1998年9月4日にサービスをリリースしました。しかし、インターフェースをデザインした人間がHTMLを知らなかったため、非常に単純ですぐにページが開くデザインを採用しました。
2.ユーチューブ
PayPalの従業員であったチャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムらが、2005年2月15日にカリフォルニア州サンマテオで設立した、世界最大の動画共有サイトであるユーチューブは、ハーリーらが友人にパーティーのビデオを配る方法として考えた結果に作った技術を使い、「皆で簡単にビデオ映像を共有できれば」と思いついたことによります。そのためデザインは非常にシンプルであり、最初に投稿された動画は「Me at the Zoo.(動物園にて)」と題された、ジョード・カリムがサンディエゴ動物園のゾウの檻の前で撮影した19秒の映像でした。
3.フェイスブック
マーク・ザッカーバーグが、2004年にハーバード大学の学生が交流を図るための「ザ・フェイスブック」というサービスを開始したのがその始まりです。その後、名前を「フェイスブック」に変更し、各大学から高校、最終的には一般に開放されました。設立当初のデザインには、左上にデジタル加工された名優アル・パチーノの横顔があしらわれています。
4.ヤフー
1994年、スタンフォード大学のジェリー・ヤンとデビッド・ファイロによってウェブディレクトリとして始められたヤフーは、1995年3月にはインターネット接続する際の最初のサイト(ポータルサイト)として歓迎されました。当初は、シンプルなデザインで検索バーや他サイトへのリンクを特色としていましたが、その後すぐに独自性のあるニュースサイトへと変化しました。
5.アマゾン
オンラインショッピングのはしりであり、世界最大のオンライン書店であるアマゾンは1995年にジェフ・ベゾスによって創業しました。初期は、社名の由来となったアマゾン川を連想させるイメージに、小さな文字やアイコン、最新情報が中心となったデザインでした
6.ツイッター
過去5年間に6回ものデザイン変更が行われたツイッターは、2006年7月にサービスがリリースされました。当初のデザインは緑色のツイッターロゴに、認証画面などが併設しているものでした。
7.ニューヨーク・タイムズ
印刷出版の歴史は1851年にまで遡りますが、そのウェブサイトの歴史は1996年が始まりです。現在は大きな写真が多様されていますが、創世記はご覧の通り、1枚の写真だけを全面に押し出した非常にシンプルなものでした。
8.Myspace(マイスペース)
2003年8月に設立された音楽・エンターテインメントを中心としたソーシャル・ネットワーキング・サービスを提供するMyspace(マイスペース)も、当初は非常に柔らかいデザインでした。 2006年8月9日、アカウント数は1億を突破し、2008年5月10日時点で2億320万人分のアカウントがあることが発表されており、後発のフェイスブックが台頭するまでは、英語圏では最も巨大で人気のあるSNS型サイトでした。
現在では、当たり前のように利用しているサイトも、創業時には非常にシンプルなものが多かったことが良く分かります。今後も、こんな風にシンプルなサイトが巨大サイトに成長するのかもしれませんね。