イランで行われたサッカーの試合で、ゴールのお祝いにお尻の穴を触った選手と触られた選手が退場させられるというハプニングが起こりました。日本やヨーロッパなら「子供じみてバカバカしい」と言われる程度のことですが、厳格なイスラム教国のイランでは「恥知らずな行為」として大きな問題になっています。
問題の場面は、Damash Gilan選手のゴールが決まった直後に、それを祝うために集まってきたMohammad Nosrati選手に対してSheys Rezaei選手がお尻の穴に指をねじ込んでいる様子が放映されました。
この件によって、お尻を触ったSheys Rezaei選手と触られたMohammad Nosrati選手はそれぞれ退場処分を受け、2万5000ポンド(約313万円)の罰金が科されました。
議員であり聖職者のJalal Yahyazadeh氏は、今回の件を”恥知らずな行為”として全てのスポーツファンの”動揺と憤り”を与えたと糾弾し、さらには”この行為は非常に醜いものだったので、絶対に許容できない”として”国のスポーツ大臣が責任を負わなければいけない”としました。
この件に関しては、来週にも最終判決が下されます。
(左)2006年からイランでプレーしてきたお尻を触られたMohammad Nosrati選手 (右)お尻を触ったSheys Rezaei選手
イランでは同性愛に対しての罰則があり、収監、体罰などの処罰を受ける可能性もあります。
他にもイランでは、先端のとがった髪型、ポニーテール、犬のペット、フェイスブック、ラップ音楽、マネキンなど、他の国では考えられないようなモノまで禁止されています。
おそらくジョークでついやってしまった、中学生同士のようなお尻タッチ事件。予想外に大きな事件へとなっていきそうです。