WIRED誌の編集者クリス・アンダーソンが語る「テクノロジーのロングテールについて」　TED

WIRED誌編集者であるクリス・アンダーソンが、有望なテクノロジーがたどる4つの主要な段階について話します。それは、適切な価格設定の段階、マーケットシェアを獲得する段階、既存テクノロジーの代替となる段階、そしてユビキタスな存在となる段階の四段階です。

クリス・アンダーソンは、テクノロジー4つの段階を通じて一般への普及率や価格が変化し、それによって社会システムやその中でパワーを発揮していたプレイヤーが変わるといいます。そして、その変化について一番見極めなければならないのは、タイミングだとしています。

最初に、テクノロジーが直面する段階は、適切な価格設定の段階です。ここで、オタクと言われる人々など少数の新しい物好きが飛びつき、高額な価格設定がされます。

次に、テクノロジーが直面するのは、マーケットシェアを獲得する段階です。最初の段階が進むことで、テクノロジーの進歩に合わせて価格が低下し、一般の人々に普及していくことで市場シェアを獲得します。

3つ目の段階は、既存のテクノロジーの代替となる段階です。価格低下に伴う普及によって、これまで普及していたテクノロジーに取って代わって新しいテクノロジーが普及します。

そして最後に訪れるのは、ユビキタスな存在となる段階です。この段階になるとテクノロジーは無料同然となり、誰もがどこでも利用できるようになります。

これらの変革を理解した上で、そのテクノロジーの段階にあったビジネスを展開することが重要だといいます。今あるテクノロジーの段階から次の段階に変化するときには、ある種のルールが変わりパラダイムシフトが起こるため、プレイヤーも変わる可能性が高くなります。

未来で何が起こるのかを予想する以上に、”いつ”起こるのかが重要だと言えそうです。