お面とは装着することで”自分とは違う別人”になれてしまうアイテムですが、日本の大津市にあるベンチャー企業「REAL-f」は、本来とは全く逆のお面を開発しました。
このリアルなお面「ザ・リアルフェイス」は、本人の顔と瓜二つなお面を、最近では自動車製造にも使われる3Dプリンターを使って作ったものです。
「ザ・リアルフェイス」は、依頼者を正面、左右、斜めなどのさまざまな角度から撮影した写真をコンピュータ処理し、樹脂に3Dプリントしたものを本人の顔型の石膏に貼り付けることで完成します。
眉毛、ヒゲ、そばかす、ホクロなどのあらゆる特徴が再現されるため、見た目はご覧の通りに本人と区別が付かないほどのものとなっています。
同社の北川修社長は、以前務めていた会社で人間コピー機の開発に携わり、その後、立体の人間コピーを作るために妻の惠さんと「REAL-f」を立ち上げました。
お面の完成までには2週間を要し、値段は1枚目が30万円で2枚目以降は6万円だそうです。
北川社長は「コワかわいいお面ができた。結婚などのお祝い事や、広告などに活用してもらえたら。触れる『立体写真』が当たり前の時代にしたい」と話しています。
現時点では結構なお値段ですが、量産化することができれば値段もかなり下がるに違いありません。お面だけでなく、さまざまな製品開発に応用できる夢のある技術ですね。