以前ご紹介した、ニュージーランド漂着した迷子のペンギン「ハッピーフィート」が、南極に帰されて2週間で消息不明になったことが分かりました。ニュージーランドの砂浜をさまよった挙句に、砂や木片を飲み込み病気になったため、2ヶ月におよぶ獣医の懸命な治療の末、元気になったハッピーフィートは南極で動物のエサになったようです。
ハッピーフィートにはGPS送信機が付けられていたため、南極に帰してからの行動と経過が追跡調査されていました。ところが9日、帰した地点からハッピーフィートが本来住んでいた場所までの中間地点付近でGPS反応が無くなってしまいました。
専門家によると反応が無くなった原因として、“GPS送信機が外れて海底に沈んだ”、“ハッピーフィートがサメ、アザラシ、シャチなどの捕食者に食べられた”などが考えられるといいます。
しかし、5~6ヶ月は外れないように設置されたGPS送信機がたった2週間で外れたとは考えにくいといいます。もしかすると、人工衛星がハッピーフィートの上空を通りかかったときに氷の下や深い場所に潜っていたことで電波が拾われなかった可能性も無きにしも非ずのようです。ただ、普通に考えると捕食者に食べられた可能性が一番高いようです。
多くの費用と労力、時間をかけて、たくさんの人々の期待を背負ったハッピーフィートの大冒険はバッドエンドとなりそうです。