マサチューセッツ工科大学(MIT)が、表面に特殊な加工を行うことで水をゴムボールのように弾いてしまうガラスの開発に成功しました。このガラスは水を弾くため曇ることもないといいます。もしかすると、自動車のワイパーも不要となるかもしれません。
このガラスの表面は、200ナノメートルの間隔でナノスケールの円錐形の形状を配置することで水を弾くといいます。さらに、水を弾く性質があるためガラスが汚れることもなく曇る心配もないといいます。
研究者らは、このガラスの実用化を目指しており、実際に利用されるには長期的に水を弾く性質を保てるかが鍵とされています。
この技術は、薄いガラスにも応用可能とのこと。将来的にはスマートフォンなどのモバイル機器、テレビ、ソーラーパネル、自動車のガラス、カメラのレンズ、鏡、建築物の窓ガラスなどにも応用可能だといいます。
お風呂場の鏡や自動車のフロントガラスが曇ることもなくなり、高層建築物の窓ガラス掃除も必要なくなるかもしれないこの画期的技術。ガラスを利用しているあらゆる製品に大きな影響を与える可能性がありそうです。